住宅展示場に冷やかしはNG?見に行くだけでもOK?結論と簡単に情報収集する方法

「住宅展示場は冷やかしNG?」

「住宅展示場に出向かなくても簡単に情報収集できる方法はない?」

本記事では、住宅展示場は冷やかしNGなのかの結論と簡単に情報収集する方法を詳しく解説していきます!

【結論】住宅展示場に冷やかしはNG?

住宅展示場に冷やかしはNGなのかどうか?

結論からいうと、冷やかしはNGではありません。

実際、住宅生産振興財団が実施した「総合住宅展示場来場者アンケート」によると、来場者の住宅実現時期の割合を見てみた結果、

来場者の住宅実現時期の割合

  • 2年以上先、未定:40.3%
  • 1年以内:29.8%
  • 2年以内:22.7%
  • 実現済:6.6%

上記の通りで、4割近くの来場者が、2年以上先か白紙の状態であり、実質的に購入意思のない顧客と見ることができます。

ただし、完全に冷やかしでもOKというわけではありません。
たとえば、完全予約制の展示場の場合は、予約なしで立ち寄った場合、見学できない場合もあるので、事前にチェックしておいた方が良いでしょう。

また、予約なしで見学可能な展示場でも、事前に予約をしていたり、購入意思がないことを予め伝えておいたりすると、スムーズな対応になる可能性が高いです。

以上の理由から、住宅展示場に冷やかしはNGではないものの、予約が必要な展示場もあるため、行くなら事前に確認してから訪れるのがよいでしょう。

住宅展示場に冷やかしで行くと起こる問題点

結論、住宅展示場に冷やかしはNGではありません。
ただし、冷やかしにはならないにしても、来場者も運営側にとってもポジティブではありませんよね。

ここでは、住宅展示場に冷やかしで行くと起こる問題点について、実体験を交えながらまとめておきます。

【問題1】熱心な営業にしつこく宣伝される

まず1つ目の問題点として「熱心な営業にしつこく宣伝される」

冷やかしで展示場に出向くことは可能ですが、営業の対応に苦慮する可能性があります。

つまり、住宅展示場は、自社の商品をアピールする場でもあるため、営業成績を上げたいスタッフによる熱烈な勧誘を受けるケースもあるようですね。

実際、 住宅展示場の参加に関する意識調査を実施したところ、実際に住宅展示場に行った時の不満として、

実際に住宅展示場に行った時の不満

  • ちょっと見たかっただけなのに営業がしつこい:43.2%
  • 自分に合ったハウスメーカーがわからない:43.2%
  • モデルハウスが多くて比較しづらい:42.3%

上記結果の通り、「営業のしつこさ」が同率1位となっています。

したがって、気楽な気持ちで出向いたものの、じっくりと見学することができなかったなんてことも起こり得ます。

以上のように、 熱心な営業にしつこく宣伝される点が、冷やかしで行くと起こる問題点となります。

【問題2】一通り見学するのに時間がかかる

次に2つ目の問題点として「一通り見学するのに時間がかかる」

住宅展示場での見学は、見るべきものが多いため、時間がかかる場合があります。

したがって、予定を開けておかないと、長時間拘束されることもあるので、注意が必要です。

たとえば、住宅生産振興財団が行った「20・30代来場者の住宅に関するアンケート」によると、総合住宅展示場の平均滞在時間は、

総合住宅展示場の平均滞在時間

  • モデルハウス1棟当り:20~30分
  • 滞在時間:平均32分

モデルハウスは2~3棟見学するのが一般的なので、移動時間を含めると1時間半~2時間近くかかることも珍しくありません。

以上を踏まえると、住宅展示場に冷やかしで行くと起こる問題点として、一通り見学するのに時間がかかる点が挙げられます。

【問題3】建てたい家のイメージと予算が合わなくなる

3つ目の問題点として「建てたい家のイメージと予算が合わなくなる」

住宅展示場に足を運ぶことは、実物が見られるため、今後の家づくりの参考になります。

ただ、展示場で内装の行き届いた部屋や、充実した間取りを見ていると、実際の予算で建てられるイメージとのギャップに、悩んでしまう可能性があります。

実際、大和ハウス工業の過去5年以内のアンケート調査(2023)によると、住宅展示場へ足を運び参考にならなかった点を尋ねたところ、

  • 建てる家と大きさが合わず、間取りのイメージが出来なかった:61.3%
  • 建てる家の予算とかけ離れていた:53.3%

参考にならなかった人は、上記のような不満点を挙げています。

したがって、冷やかしで見学に出向いても、自分のイメージとは異なるように感じしてしまうかもしれません。

以上のように、建てたい家のイメージと予算の合わない点が、冷やかしで行くと起こる問題点のひとつとなります。

【問題4】見学したあとにしつこい勧誘や連絡が来る

4つ目の問題点として「見学したあとにしつこい勧誘や連絡が来る」

住宅展示場で見学した後に、自宅へのセールスの電話やメールがしきりに来るといったケースもあります。

住宅展示場では、まずアンケート用紙の記入を求められる場合があり、正直に回答すると個人情報を利用される可能性が高いです。

実際、住宅展示場検索サイト「ハウジングメッセ」で、個人情報の取り扱いに関する利用目的を見ると、

  • 連絡、メールマガジン、DM、各種お知らせ等の配信、送付のため
  • 本サービス利用企業、提携企業、団体等への個人情報の提供のため
  • マーケティングデータの調査及び分析、また、施策の検討及び実施のため

上記のような目的で利用されると明記されています

したがって、展示場のなかには、しつこく勧誘する業者に当たる可能性も否定できません。

以上のように、冷やかしで行くと起こる問題点として、見学後にしつこい勧誘や連絡が来る点が挙げられます。

【問題5】展示住宅が豪華すぎて参考にならない

そして5つ目の問題点として「展示住宅が豪華すぎて参考にならない」

住宅展示場にて展示される家は、価格の高い商品ばかりで、参考にならないといった意見があります。

展示場は、メーカーの良さをアピールする場でもあるため、商品の中でも、上級グレードの住宅を展示していることが多いです。

実際、住宅生産振興財団が実施した「住宅展示場アンケート調査」では、モデルハウスに入りづらい理由に、

モデルハウスに入りづらい理由

  • 展示が豪華すぎて参考にならない:43.8%
  • 標準仕様とオプションの区別がわからない:32.3%
  • 価格がわかりづらい:30.8%

上記結果の通り、展示の豪華すぎる点を一番気にする人が多いことがわかります。

ですので、冷やかしで見学に行っても、参考にならない可能性があります。

以上のように、展示住宅が豪華すぎて参考にならない点も、冷やかしで行くと起こる問題点のひとつに挙げられるでしょう。

住宅展示場に冷やかし目的で行っても実は損をするかも

ここまで、住宅展示場に冷やかしで行くと起こる問題点を解説してきました。

問題点だけでなく、住宅展示場に冷やかし目的で行っても実は損をするかもしれません。

どういうことなのか?戸建て住宅・注文住宅の比較検討ではなく、別の目的で住宅展示場に出向いたばかりに損した体験談をご紹介します。

【体験談1】クオカード目当てで行ったらもらえなかった

冷やかしで行って、損をする実例として、「クオカード目当て」で見学し、結局何ももらえなかったケースがあります。

最初にもらえないことがわかるのであれば、見学をキャンセルすることも可能ですが、見学後に判明した場合、時間のムダになってしまいます。

クオカードがもらえない場合、考えられる要因としては、

  • 事前予約が必要だった
  • 先着順で数が限られていた
  • アンケートに答えなかった

上記のような要因で、実際に予約が必要だった経験があります。

いずれにしても、クオカードをもらうには、運営側の条件があるため、冷やかし目的で行く場合でも、事前に確認するのが望ましいと言えます。

【体験談2】景品目当てで行ったらしつこい勧誘を受けた

景品目当てに、アンケートに記入した結果、勧誘の連絡が来るようになったケースもあります。

あまりにしつこいので、行かなければよかったと考える人も少なからずいるようですね。

対処法としては、

  • アンケート用紙には、連絡先や住所は書かない
  • 景品がもらえる条件で記入する必要がある場合は、参加しない
  • セールスの連絡が来ても、毅然とした態度で断る

上記のような方法が挙げられます。

営業側からすると、景品を配るのはあくまでセールス目的なので、顧客獲得のための苦肉の策という見方もできます。

したがって、しつこい勧誘が来るのは、むしろ通常の営業活動だと考えておいたほうが良いと言えます。

【体験談3】勝手に見学したくても予約なしは入れなかった

展示場の中には、予約なしだと断られるケースもあります。

そのため、事前予約したほうがいいか、ネットなどであらかじめ確認してから行かないと、無駄足になる可能性があります。

事前予約して住宅展示場に行くことのメリットもあって、以下のようなメリットが挙げられます。

  • 時間をかけて見学ができる
  • 丁寧な接客を受けられる
  • 経験豊富な担当者がつきやすい
  • 案内がスムーズになる
  • 特典がある

上記の点を踏まえると、予約なしで参加できないのは、事前予約した顧客を優先的に接客するためであることがわかります。

こうした点からも、予約なしでいきなり立ち寄るよりも、とりあえず見学だけでも予約できるか 、確認してから行ったほうがメリットがあると言えます。

住宅展示場に行くよりも簡単に情報収集できる方法

住宅展示場に行くよりも簡単に情報収集できる方法があります!

【Q&A】冷やかしはいいのか迷う住宅展示場のよくある質問

最後に冷やかしはいいのか迷う住宅展示場のよくある質問をまとめます。

【質問1】住宅展示場に男一人で行くのはあり?

「住宅展示場に男一人で行くのはあり?」

結論からいうと、住宅展示場に男性一人で訪れることは全く問題ありません。

住宅購入は大きな決断であり、実際に自分が住む可能性のある空間を確認することは重要です。実際、多くの展示場では男性単独の来場者も少なくなく、一人でじっくりと見学を望む来場者を歓迎しています。したがって、一人で訪れることに何の問題もありません。

【質問2】住宅展示場に女一人で行ってはいけない?

「住宅展示場に女一人で行ってはいけない?」

結論、住宅展示場に女性一人で行くことに問題はありません。

住宅購入は個人のライフスタイルに合わせて慎重に選ぶべきもので、自分自身で直接確認することが望ましいです。実際に、多くの住宅展示場では女性の一人客も珍しくなく、安心して見学できる環境が整っています。例えば、一部の展示場では、女性専用の相談カウンターを設けるなど、女性が快適に過ごせる工夫がされているところもあります。したがって、女性一人でも安心して訪れることができます。

【質問3】住宅展示場には子供向けイベントも開催されてる?

「住宅展示場には子供向けイベントも開催されてる?」

結論、多くの住宅展示場では子供向けのイベントも定期的に開催されています。

住宅展示場は家族連れの来場者を想定しており、小さな子供が楽しめるアクティビティを提供することで、親が展示住宅をゆっくり見学できるよう配慮しています。具体的には、クラフト作成や宝探しゲーム、お菓子作り教室など、様々なワークショップが企画されています。これらのイベントは、家族全員が楽しめるように設計されており、子供が遊ぶ間に保護者が住宅情報を得る絶好の機会となります。したがって、子供向けイベントの開催は住宅展示場にとって重要な役割を果たしています。

【質問4】住宅展示場で年収を聞かれることはありますか?

「住宅展示場で年収を聞かれることはありますか?」

住宅展示場で年収を聞かれることはありますが、その理由は具体的な購入相談を行う際に、資金計画を正確に立てるためです。

展示場のスタッフは、来場者の家計に最適な住宅プランを提案するために、年収や資金計画についての情報が必要になることがあります。たとえば、住宅ローンの仮審査や月々の返済額の計算を行う際に、年収情報が必須とされる場合が多いです。このように、年収の質問は来場者にとって最適な提案をするために必要であり、無用な詮索ではありません。したがって、年収を聞かれることに関しては心配する必要はなく、答えたくなければ答えなくて問題ありません。

【質問5】住宅展示場の閑散期はいつですか?

「住宅展示場の閑散期はいつですか?」

住宅展示場の閑散期は主に平日の昼間や年末年始、お盆などの長期休暇時に集中しています。

理由としては、多くの方が仕事や学校に忙しく、平日の昼間には展示場を訪れることが難しいためです。また、年末年始やお盆は家族での帰省や旅行など、他の予定が優先されることが多いため、展示場への訪問が減少します。具体例としては、平日の昼間には一般的な就業時間中であるため、比較的閑散となります。また、年末年始やお盆には多くの企業が休業となるため、来場者が減少する傾向があります。したがって、展示場をゆっくりと見学したい方にとっては、閑散期の訪問がおすすめです。

まとめ:住宅展示場は冷やかしNGなのかの結論と簡単に情報収集する方法

住宅展示場は冷やかしNGなのかの結論と簡単に情報収集する方法をまとめてきました。

結論、冷やかしはNGではありません。

住宅展示場は一般に、将来的な購入希望者だけでなく、住宅設計や内装のアイデアを得るための場としても機能しています。そのため、実際に購入の意志がなくても、設計の参考や最新の住宅技術、トレンドをチェックする目的で訪れても何ら問題ありません。

ただ、住宅展示場に冷やかしで行くと起こる問題点もあります。

住宅展示場に冷やかしで行くと起こる問題点

  • 熱心な営業にしつこく宣伝される
  • 一通り見学するのに時間がかかる
  • 建てたい家のイメージと予算が合わなくなる
  • 見学したあとにしつこい勧誘や連絡が来る
  • 展示住宅が豪華すぎて参考にならない

これらの問題を避けたい方は、ネットで情報収集することをおすすめします。