「川の近くに住んではいけないってホント?」
「川の近くに住むメリットは?どうやって、物件・土地を選べばいい?」
川の近くに家を建てて住みたい、川の近くの賃貸物件を借りて住みたい。
でも、川の近くに住む「リスク」や「デメリット」が特に気になりますよね。
どういったデメリットがあるのか?住んでしまうと後悔するのかどうか。
本記事では、川の近くに住んではいけない理由と川の近くに住むメリットや物件・土地の選び方について詳しく解説していきます!
川の近くに住んではいけない理由12選
なぜ、川の近くに住んではいけないと言われるのか?
早速、川の近くに住んではいけない理由12選を解説します。
【理由1】虫の発生が避けられないから
まず1つ目の理由が「虫の発生が避けられないから」
川沿いに住むと、虫が侵入しやすいと言われています。
たとえば、川の周囲は、蚊やあらゆる虫などの生息しやすい場所となるため、侵入のリスクがあります。
また、京都市情報館の資料によると、川沿いの建物に群がる虫としてトビケラが挙がっています。
上記資料によると、必要な対策として、
- 家屋壁面への薬剤散布
- 電撃殺虫器を使用した成虫の駆除
- 屋内の電灯のLED化
上記のような対策を挙げていますが、もともと生息しやすい河川に近いことから、根本的な対策はないとのこと。
以上のように、川の近くに住んではいけない理由として、虫の発生が避けられない点が挙げられます。
【理由2】風当たりが強くて大変だから
次に2つ目の理由が「風当たりが強くて大変だから」
川の近くだと、風害のリスクもあります。
川は、水の流れや温度差の影響で強風が発生しやすいため、昔から風の通り道として、利用されていました。
実際、 「強風被災度ランク」の論文によると、2004年の台風22号(0422号)の強風被害状況は、
- 川沿いに被害が集中
- 軽微な被害から損壊まで、被災度ランクの幅が広い
- 地形により風が増速される
上記のような調査結果が挙がっています。
したがって、普段風が強いだけでなく、台風の時期は、さらにリスクの高まることがわかります。
ですので、風当たりが強くて大変な点も、川の近くに住んではいけない理由に挙げられます。
【理由3】地盤があまり強くないから
3つ目の理由が「地盤があまり強くないから」
川の近くの住まいは、地盤に関しても注意する必要があります。
特に川の低地は、軽い小さな土砂が流れ着き、堆積した土地なので、地盤が軟弱になる傾向にあります。
実際、国土技術研究センターの「河川土工のための調査」の資料によると、透水性地盤が発達している地域として、
- 旧河道
- 河川の近傍(扇状地地域・自然堤防地域・三角州地域など)
- 洪水時の河川水位の上昇で、地下水位の上昇が認められる箇所
上記の地域に関しては、特に注意するよう明記しています。
したがって、川の近くは地震の際に地盤が液状化したり、地盤沈下するリスクもあり、注意する必要があります。
以上のように、川の近くに住んではいけない理由として、地盤があまり強くない点が挙げられます。
【理由4】プライバシーの確保が難しいから
4つ目の理由が「プライバシーの確保が難しいから」
川の近くに住むとプライバシーの確保が難しいです。川沿いの住宅は、散歩道や釣り場として人々が集まることが多いため、通行人の目線が直接自宅に向けられる機会が増えます。
例えば、休日には川沿いを散策する人が増えるため、庭で過ごす時間や窓を開けた際の室内の様子が外から見えやすくなります。このように、川沿いは人の往来が激しいため、プライバシーを保つのが難しく、安心して過ごすことが難しくなる可能性があります。
【理由5】河川の氾濫によるリスクがあるから
5つ目の理由が「河川の氾濫によるリスクがあるから」
川の近くだと、大雨や台風で、洪水による被害リスクも高くなります。
2023年7月に秋田県で発生した記録的豪雨で、湾曲した河川が深刻な洪水被害をもたらしたことは、記憶に新しいのではないでしょうか(出典:馬場目川水系 水災害対策プロジェクト)。
実際、姫路市の危機管理室作成の「風水害対策」の資料によると、浸水が発生する原因として、
- 河川(外水)氾濫:河川の水位上昇で破堤する現象
- 内水(ないすい)氾濫:雨水の排水が追い付かずに土地が浸水する現象
こうした水害リスクは、事前に把握しておくだけでも対策になるため、川の近くに住む場合は、ハザードマップ等でチェックすることをおすすめします。
以上のように、河川の氾濫リスクがある点が、川の近くに住んではいけない理由のひとつに入ります。
【理由6】地価の変動リスクが起こりえるから
6つ目の理由が「地価の変動リスクが起こりえるから」
川の近くに住むと地価の変動リスクが起こりえます。川沿いの住宅は、洪水や地盤沈下などの自然災害リスクが高く、それに伴い地価が下がる可能性があるためです。
例えば、大雨による増水や台風の影響で周辺地域が被害を受けた場合、そのエリア全体の安全性に対する評価が低くなり、不動産価値が一気に下がることがあります。災害のリスクにより、川の近くに住むことで将来の資産価値が不安定になる可能性が高まりますので注意が必要です。
【理由7】騒音などの被害を受けやすいから
7つ目の理由が「騒音などの被害を受けやすいから」
川の近くでは、さまざまな騒音被害のリスクがあります。
具体的には、川の水音をはじめ、河川敷だと夜中の話し声、花火の音など、人が集まることによる騒音が考えられます。
実際、東京都政策企画局の「河川に関する世論調査」で、河川空間の利用方法を尋ねたところ、
- 散歩やジョギング:65.2%
- 休憩や憩い、くつろぎ:60.0%
- 花火やお花見、フリーマーケット等のイベント:34.2%
さまざまな理由で人々の多くが、河川空間を利用していることがわかります。
つまり、河川が人々の癒しの空間になることによって、逆に人の流動が多く、騒音トラブルの起こりやすい場所になっていると考えられます。
したがって、川の近くに住んではいけない理由として、騒音などの被害を受けやすい点も挙げられます。
【理由8】湿気が多くカビが生えやすいから
8つ目の理由が「湿気が多くカビが生えやすいから」
川の近くは、湿度が高いので、カビの発生リスクが高まります。
温度条件によっては、水面から上昇した水蒸気が、冷たい空気に触れて凝結する「川霧」が発生したりと、川辺は湿度の高い環境となります。
たとえば、近畿地方整備局の「川の環境の見方」によると、河川における水生植物として、
- 沈水植物(バイカモ、ホザキフサモなど)
- 抽水植物(アシ・ガマ・ハスなど)
- 藻類、珪藻など
- バクテリア、カビ類
上記のような水生植物が生息することからもわかるように、川の近くの環境では、カビが発生しやすい場所であると言うことができます。
以上のように、湿気が多くカビが生えやすい点も、川の近くに住んではいけない理由のひとつです。
【理由9】臭いによる公害のリスクがあるから
9つ目の理由が「臭いによる公害のリスクがあるから」
川沿いのリスクとして、水質による臭いの影響も否定できません。
具体的には、カビ臭や汚濁による異臭など、さまざまな要因が挙げられます。
たとえば、カビ臭に関しては、水道研究発表会の資料による、全国カビ臭発生事例調査に基づく発生要因を見ると、
カビ臭の発生要因 | |
---|---|
自然的要因 |
|
人為的要因 |
|
多様な条件で発生することがわかります。
したがって、臭いによる公害のリスクがあることも、川の近くに住んではいけない理由になると言えるでしょう。
【理由10】保険料が高額になる可能性があるから
10つ目の理由が「保険料が高額になる可能性があるから」
川の近くに住むと保険料が高額になる可能性があります。理由は、川沿いの住宅は洪水や地盤沈下などの自然災害のリスクが高いためです。
例えば、川の増水による洪水被害は一度発生すると住宅に甚大な損害を与え、修繕費が大きくかかります。このようなリスクを反映し、保険会社はその地域の保険料を高めに設定することが多く、特に住宅保険や火災保険の費用が上がる傾向にあります。そのため、川の近くに住むと保険料負担が重くなることに注意が必要です。
【理由11】大雨で床下浸水や土砂崩れの恐れがあるから
11つ目の理由が「大雨で床下浸水や土砂崩れの恐れがあるから」
川の近くの地域は、大雨による床下浸水や土砂崩れの恐れがあります。
特に、勾配のある川付近の住居の場合、土砂崩れのリスクは非常に高いです。
実際、国交省が実施した、土砂・洪水氾濫で被害の恐れのある流域の調査を見ると、その特徴として、
- 下流の河川の勾配が1/200以上で、上流の流域面積が3㎢以上
- 下流の河川の勾配が1/200以上で、流出しうる土砂量の合計が10万㎥以上
上記2つの条件を満たす流域が、危険な区域になっています。
上記データによると、川沿いだけでなく、河道中央から350m以内の区域も、家屋被害が生じるおそれのある「流域界」として、指定されています。
以上のように、川の近くに住んではいけない理由として、大雨で床下浸水や土砂崩れの恐れのある点が挙げられます。
【理由12】インフラ設備の脆弱性が懸念されるから
12つ目の理由が「インフラ設備の脆弱性が懸念されるから」
川の近くに住むとインフラ設備の脆弱性が懸念されます。川沿いの地域は、洪水や土砂災害の影響を受けやすいため、インフラの安定性が損なわれる可能性があるからです。
例えば、大雨で川が氾濫した場合、電柱が倒れたり、配電盤が水没することにより、停電が数日間続くこともあります。また、下水設備も水害によって機能が低下し、生活用水の利用に影響が出ることがあります。そのため、川の近くに住むとインフラの信頼性が低下し、不便な生活を強いられる可能性があります。
ホントに住んではいけない?川の近くに住むメリット
ここまで、川の近くに住んではいけない理由を解説してきました。
川の近くに住んではいけない理由があるのは事実です。
ただ、川の近くに住むメリットや魅力があるのもまた事実です。
ここからは、ホントに住んではいけない?川の近くに住むメリットをご紹介します!
【メリット1】日当たりが良く洗濯物が干しやすい
まず1つ目のメリットとして「日当たりが良く洗濯物が干しやすい」
川の近くは、遮るものが少ないため、日当たりの良い場所が多いです。
日当たりが良い場所は、精神衛生上健康的であり、生活する上でも、洗濯物が干しやすいなど、メリットが多いです。
実際、家を購入したことがある455人へのアンケート調査では、家の立地で後悔している点を尋ねたところ、
- 騒音がある:60人
- 日当たりが悪い:43人
- 交通の便が悪い:42人
「日当たりの悪さ」で後悔している人が、意外に多いことがわかります。
日当たりが悪いと、室内環境も良くないため、ストレスも貯まりがちになります。
以上のように、日当たりが良く洗濯物が干しやすい点が、川の近くの家に住むメリットと言えます。
【メリット2】風通しが良くて快適性が高い
次に2つ目のメリットとして「風通しが良くて快適性が高い」
川は、風道と呼ばれるほど、風通しの良い場所なので、快適な住まいにすることができます。
たとえば、室内空気の循環を良くしたり、暑い日に快適な温度に調整したりすることが可能です。
実際、中央大学の「都市小河川周辺部における気温と風の関係」の論文では、観測結果から得られた知見として、
- 河川沿いの気温は周辺に比べて最大約2℃低い
- 風通しの良いエリアでは、上空の風向風速によらず常に河川沿いの気温が低い
- 風通しの悪いエリアでは、上空の風速が大きくなると河川沿いの気温が高くなる
上記の知見が、結果から得られたと評価されています。
地表面が低かったり、周囲の構造物がある「風通しの悪いエリア」では、風の影響を受けにくいものの、それ以外では基本的に気温が低く、夏場は快適に過ごせます。
以上を踏まえると、川の近くの家に住むメリットとして、風通しがよく快適性が高い点も入ります。
【メリット3】散歩やジョギングに最適な環境
3つ目のメリットとして「散歩やジョギングに最適な環境」
川の近くに住むと散歩やジョギングに最適な環境を得ることができます。川沿いの遊歩道は交通量が少なく、広々としているため、安心して歩いたり走ったりできるからです。
例えば、朝の時間帯に川沿いをジョギングすることで、静かな環境の中で新鮮な空気を吸いながら運動ができます。また、四季折々の自然の景色を眺めることでリフレッシュ効果も期待できます。健康的な生活を維持するために、川沿いの環境は理想的な運動スペースを提供してくれます。
【メリット4】眺望の良い景色を見ることができる
4つ目のメリットとして「眺望の良い景色を見ることができる」
川の近くは、景観の良いこともメリットのひとつです。
川付近には、高い構造物が少ないため、対岸にかけての見晴らしが良く、眺望が開けています。
川付近の景観の良さは、日本人の河川に対する意識にも表れています。
たとえば、国交省の「日本人の河川環境に関する意識アンケート調査」を見ると、市民の川に求める役割として、
- 自然が存在する場:約76%
- 良好な景観を持つまちの顔:約42%
- 散策やスポーツなどが行える健康増進の場:約24%
「自然を活かす場所」として、また、「街の景観」としての意識が高いことがわかります。
したがって、街の中でも景観の良い場所に住めるため、豊かな生活を送ることができます。
以上のように、眺望の良い景色を見ることができる点も、川の近くの家に住むメリットに挙げられると言えるでしょう。
【メリット5】コミュニティ活動が活発で新たな経験が得られる
そして5つ目のメリットとして「コミュニティ活動が活発で新たな経験が得られる」
川の近くに住むとコミュニティ活動が活発で新たな経験が得られます。川沿いの地域では、清掃活動や季節ごとのイベントが定期的に開催されることが多く、住民同士のつながりが深まるからです。
例えば、毎年春に行われる河川清掃では、多くの家族が参加し、自然を守る活動を通じて絆を深める機会となります。また、夏の川辺でのイベントや祭りは、地域文化に触れる良い機会です。こうした活動により、地域社会とのつながりを強め、多くの新たな経験を得られる環境が整っています。
川の近くの家に住んでも後悔しない人・ご家庭の特徴
ここまで、川の近くに住むことによる、デメリットとメリットをご紹介してきました。
では、どういった人に、川の近くに住むのはおすすめの場所なのか?
最も気になる川の近くの家に住んでも後悔しない人・ご家庭の特徴をまとめています!
【特徴1】アウトドア活動が好きな家族
まず1つ目の特徴として「アウトドア活動が好きな家族」
川の近くの家に住んでも後悔しないのは、アウトドア活動が好きな家族です。川沿いの環境では、自然と触れ合いながら様々なアクティビティを楽しむ機会が多く、アウトドア好きには最適だからです。
例えば、川辺でバーベキューをしたり、休日には釣りやカヌーに挑戦したりと、家族全員で楽しめる活動が豊富にあります。また、川沿いの遊歩道は、ピクニックやハイキングにも適しています。アウトドア活動が好きな家族にとって、川沿いの環境は日々の楽しみを充実させる理想的な住まいです。
【特徴2】自然が好きで日々の景観を楽しみたい人
次に2つ目の特徴として「自然が好きで日々の景観を楽しみたい人」
川の近くの家に住んでも後悔しないのは、自然が好きで日々の景観を楽しみたい人です。川沿いでは、四季折々の変化を肌で感じることができ、日々の景色から癒しを得ることができるからです。
例えば、春には桜が咲き誇り、夏には緑豊かな木々が風に揺れる様子を楽しめます。秋には紅葉が川面に映り、冬には澄んだ空気と静かな川の流れが味わえます。自然の変化を大切にする人にとって、川沿いは毎日が特別な風景で満たされる理想的な場所です。
【特徴3】災害リスクを理解し、対策を講じることができる家庭
そして3つ目の特徴として「災害リスクを理解し、対策を講じることができる家庭」
川の近くの家に住んでも後悔しないのは、災害リスクを理解し、対策を講じることができる家庭です。川沿いの住宅には洪水や増水のリスクがあるため、適切な対策が必要だからです。
例えば、避難経路を確認し、非常用持ち出し袋を準備しておくことや、家の周囲の水はけを改善する工夫などが有効です。また、自治体が提供するハザードマップを確認し、リスクの高い時期に備えておくことも重要です。災害リスクに対して準備を怠らない家庭であれば、安全に暮らすことが可能です。
川の近くに住んではいけない?賃貸や建売の物件の探し方
では実際に、賃貸や建売の購入を検討した際、どうやって物件は探せばいいのか。
ここからは、川の近くに住んではいけない?賃貸や建売の物件の探し方をご紹介します。
【探し方1】過去の災害履歴を確認する
まず1つ目の探し方として「過去の災害履歴を確認する」
川の近くで物件を探す際には、過去の災害履歴を確認することが重要です。過去の災害状況を知ることで、洪水や増水のリスクを予測し、適切な判断ができるからです。
例えば、自治体のウェブサイトでは過去の台風や大雨による洪水被害の情報を提供しており、特定エリアの被害履歴を確認できます(出典:災害事例データベース)。また、不動産会社や地元住民に直接質問することで、過去の浸水経験や被害状況について詳しく知ることも可能です。こうした情報を収集することで、災害リスクを減らし、安心して物件を選ぶ助けになります。
【探し方2】湿気対策を施した物件を選ぶ
次に2つ目の探し方として「湿気対策を施した物件を選ぶ」
川の近くで物件を選ぶ際には、湿気対策を施した物件を選ぶことが大切です。湿気が多い環境では、カビや劣化のリスクが高まるため、湿気対策がしっかりと施されているか確認する必要があるからです。
例えば、換気システムが備えられている物件や、防湿材を使用した床下施工を行っているかをチェックすることが有効です。また、結露を防ぐために二重窓を設置している物件も湿気対策に優れています。湿気に対する適切な対策がある物件を選ぶことで、快適で長く安心して住むことができます。
【探し方3】保険料や災害対策費用を考慮に入れる
そして3つ目の探し方として「保険料や災害対策費用を考慮に入れる」
川の近くで物件を選ぶ際には、保険料や災害対策費用を考慮に入れることが重要です。川沿いの物件は災害リスクが高いため、保険料が通常より高額になる傾向があるからです。
例えば、洪水や地震に対する住宅保険や火災保険の料金を事前に複数の保険会社から見積もりを取ることで、具体的な費用感を把握できます。また、堤防工事や防水対策のための追加費用についても不動産会社に確認することが有効です。これらの費用をしっかりと考慮することで、無理のない予算計画で安心して物件を選ぶことができます。
【家づくり】川の近くに住んで後悔しないための土地の選び方
「でも、どうすれば失敗せずに家を建てられるのか分からない」
「そもそも、どうやって土地探しすればいいのか、不安ばかり募る」
家づくりは、人生で最も高い買い物です。
誰も、完成後に後悔なんてしたくありません。家族との快適な住まいを手に入れたいのが本音。
だからこそ、家を建てる前の「土地の選び方」が非常に重要になってきます。
何の準備もなく家を建てる人はいません。
ここからは、具体的な川の近くに住んで後悔しないための土地の選び方をご紹介します!
【選び方1】住宅メーカーに相談する
まず1つ目の選び方として「住宅メーカーに相談する」
川の近くで土地を選ぶ際には住宅メーカーに相談することが重要です。住宅メーカーは、その地域特有の地盤や災害リスクに詳しく、適切な家づくりのアドバイスを提供してくれるからです。
例えば、浸水対策として基礎の高さを上げる設計や、湿気対策のための換気システムの提案など、地域の特性に応じた設計案を提供できます。また、過去の施工実績を基にした具体的な対策も教えてくれるため安心です。住宅メーカーに相談することで、安全で快適な川近くの住まいを実現できます。
もし、土地の選び方含めて家づくりについての疑問や悩みをお持ちなら「スーモカウンター」の個別相談を受けるのがおすすめです。
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【選び方2】具体的な見積もりをもらう
次に2つ目の選び方として「具体的な見積もりをもらう」
川の近くに土地を選ぶ際には、具体的な見積もりをもらうことが非常に重要です。土地選びや家づくりにおいて、災害対策や特殊な基礎工事が必要になる場合、通常よりも費用が高くなることがあるからです。
例えば、地盤改良や基礎のかさ上げ、湿気対策の設備導入などは追加コストがかかることが多く、事前に詳細な見積もりをもらうことで予算の調整がしやすくなります。具体的な費用を明確に把握することで、後々の金銭的なトラブルを避け、安心して計画を進められます。
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【選び方3】災害対策がしっかり整っている
3つ目の選び方として「災害対策がしっかり整っている」
川の近くに住む場合、各自治体による災害対策をチェックしてみるのは、ひとつの手です。
たとえば、洪水の心配がありそうな河川地域の場合、住民の安全のために行われている政策は、地域ごとに異なります。
実際、長野県の取り組みを見てみると、河川の氾濫をできるだけ軽減するための対策として、
- 河道掘削、樹木伐採:河道断面の確保
- 堤防整備、侵食対策:護岸、根固め整備
- 土砂バイパス施設の運用:ダムの貯水機能を維持するため整備
- ため池の活用:支流への流出抑制
- 田んぼの活用:河川や水路の流量の増加抑制
上記のような、さまざまな取り組みを行っています。
こうした各自治体の取り組みを見ることで、具体的な周辺地域の安全対策を確認することができます。
以上のように、災害対策がしっかり整っているかどうかは、川の近くで後悔しないための土地の選び方だと言えます。
【選び方4】河川で行われるイベントの確認
4つ目の選び方として「河川で行われるイベントの確認」
河川でどのようなイベントが行われるかも、意外に見落としがちなポイント。
落ち着いた場所であっても、ある時期に行われるイベントために、周辺が騒がしくなるなど、予期せぬトラブルが潜んでいます。
特に、整備された河川地域は、公園やイベントスペースが用意されている場合があり、人が多く訪れる憩いの場として機能している可能性があります。
実際、国交省の資料によると、河川敷地を利用したイベントの例として、
- 花火大会
- 高水敷を利用した河川環境啓発イベント
- 高水敷を利用した地域振興イベント
- 水面を利用したイベント
上記のような例を挙げています。
魅力的な場所であるほど、集客を見込んだイベントの開催が行われている可能性があるので、購入前にチェックしておく必要があります。
したがって、川の近くで後悔しないための土地の選び方に、河川で行われるイベントの確認も必要だと言えます。
【選び方5】ハザードマップで危険度をチェック
そして5つ目の選び方として「ハザードマップで危険度をチェック」
災害の可能性を考えるための目安として、ハザードマップを活用することも大事です。
ハザードマップは、被災想定区域がわかるだけでなく、避難場所や避難経路など、実際の災害時に役立つ情報も、詳細に知ることができます。
実際、国交省の洪水ハザードマップの資料によると、ハザードマップの有効性として、
- 洪水ハザードマップを見た人の方が、避難者が1.5倍増加
- 洪水ハザードマップを見た人の方が、避難の開始時間が約1時間早い
上記の通り、効果があったことが、実証されています。
ですので、ハザードマップから、住みたい地域の河川状況を知ることは、防災対策としても非常に有効だと言えます。
以上のように、ハザードマップで危険度をチェックする点は、川の近くで後悔しないための土地の選び方として挙げられます。
【Q&A】川の近くに住んではいけないと言われる家のよくある疑問
最後に川の近くに住んではいけないと言われる家のよくある疑問をまとめます。
【疑問1】川沿いに住む人の身分は高い?
川沿いに住む人の身分が高いかどうかは一概に言えません。
川沿いの物件は、立地や景観の美しさから高価になることが多いため、経済的に余裕のある層が住む傾向があるからです。例えば、大都市の有名な川沿いのエリアでは、一戸建てやマンションの価格が他の地域に比べて高めに設定されており、高所得者層が多く住んでいます。しかし、地方ではリスクや環境の影響で手頃な価格で販売されている場合もあります。したがって、川沿いに住む人の身分は地域によって異なると言えます。
【疑問2】川の近くに住むのは風水的に良い?悪い?
川の近くに住むことは風水的には良い面と悪い面があるとされています。
川は水の象徴であり、風水では水が豊かさや繁栄をもたらすと考えられているため、適切な場所に川があることは良いとされるからです。例えば、家の正面に穏やかに流れる川があると、良い気を家に引き寄せると言われます。しかし、急流や家の背後を流れる川は気が乱れ、安定しない状況を生むとも言われています。そのため、川の流れや位置を考慮することが風水的な判断で重要です。
【疑問3】川の近くに住むのはスピリチュアル的に良い?
川の近くに住むことはスピリチュアル的には良いとされています。
水は浄化や癒しのエネルギーを象徴しており、川からの流れが心や体を癒す効果があると信じられているからです。例えば、穏やかな川のせせらぎは心を落ち着かせ、ストレスを軽減するのに役立ちます。また、水の流れは停滞しているエネルギーを流し、良い気をもたらすとされています。そのため、スピリチュアル的な観点からは、川の近くでの生活は心身の調和やリラックスに繋がると考えられています。
【疑問4】小さい川の近くにある家は住んではいけない?
小さい川の近くにある家に住むことは、必ずしも避けるべきとは限りません。
小さい川でも大雨や台風の際には増水し、洪水のリスクがあるため、注意が必要だからです。例えば、都市部でも排水が追いつかない場合、近くの小さな川が急激に増水して周辺地域に浸水被害をもたらすことがあります。ただし、適切な防災対策が講じられ、ハザードマップで浸水リスクが低いと確認できるなら、安全に住むことも可能です。十分な調査と対策を行えば、小さい川の近くでも安心して暮らせます。
【疑問5】川の近くで家を建てる場合の距離はどれくらい?
川の近くで家を建てる場合、川からの距離は少なくとも30~50メートル程度離すことが望ましいです。
川が増水や洪水の際に周辺の土地に影響を及ぼすリスクがあるため、安全な距離を保つことが重要だからです。例えば、ハザードマップを参考にして、どの範囲が洪水のリスクが高いエリアかを確認し、そのエリア外に家を建てることで安全性を高められます。十分に距離をとることで、災害リスクを軽減し、安心して家を建てることが可能です。
まとめ:川の近くに住んではいけない理由と物件・土地の選び方
川の近くに住んではいけない理由と物件・土地の選び方をまとめてきました。
改めて、川の近くに住んではいけない理由をまとめると、
- 虫の発生が避けられないから
- 風当たりが強くて大変だから
- 地盤があまり強くないから
- プライバシーの確保が難しいから
- 河川の氾濫によるリスクがあるから
- 地価の変動リスクが起こりえるから
- 騒音などの被害を受けやすいから
- 湿気が多くカビが生えやすいから
- 臭いによる公害のリスクがあるから
- 保険料が高額になる可能性があるから
- インフラ設備の脆弱性が懸念されるから
- 大雨で床下浸水や土砂崩れの恐れがあるから
川の近くに住んではいけない理由があるのは事実です。そのため、川の近くに家を建てて住むことを検討している人にとって、住む環境の安全性は非常に重要です。
川沿いには眺望や自然との近さといった魅力がありますが、同時に河川の氾濫や湿気による住環境の悪化といったリスクも伴います。災害リスクやインフラの脆弱性を十分に考慮し、保険料や維持費用を検討することが、安心して快適な生活を送るための鍵となります。これらを踏まえた上で、リスクに対する備えをしっかりと行うことが大切です。