35坪の家は狭い？何人家族が住める広さ？結論と間取りの成功例や失敗しないための対策

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更新日：2024年9月2日

家選び

「35坪の家は狭い？何人家族が住める広さ？」

「注文住宅の間取りで失敗しないために、どう対策するのがいい？」

夢のマイホーム購入で、狭い家になんて住みたくないですよね。

では、「35坪の家」は狭いのかどうか。
さらに悩ましいのは、我が家のライフスタイルや家族構成で考えれば、どれくらいの広さがいいのか。

初めての住宅購入、何もかも初めてなので分からないことだらけ。

まして、大金を支払うのだから、完成後に後悔なんて絶対したくないのが本音。

本記事では、35坪の家は狭いのかどうかの結論と間取りの成功例や家づくりで失敗しないための対策を詳しく解説していきます！

【結論】35坪の家は狭い？何人家族が住める広さ？

ネット上では、「35坪の家は狭い」といった声が聞かれますが、本当なのでしょうか。

35坪の家は狭いのかどうか？、この結論ですが、35坪の家は狭くないといえます。

なぜなら、全国の注文住宅の面積が同じくらいの水準だからです。

実際、住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査（2023年度）」で、融資区分別の平均住宅面積を見ると、

平均住宅面積（融資区分別）

注文住宅：119.5㎡（約36坪）
土地付注文住宅：111.2㎡（約34坪）

上記の通りで、ほぼ35坪（115.5㎡）と変わらないことがわかります。

また、国土交通省が取りまとめた「居住面積水準」の資料で、快適な生活を送れる「誘導居住水準」を見てみた結果、

誘導居住水準	3人家族	4人家族
都市居住型	75㎡（約23坪）	95㎡（約29坪）
一般型（郊外や都市部以外の場所）	100㎡（約30坪）	125㎡（約38坪）

一般型の4人家族だけが少し35坪に満たない程度ですが、概ね35坪でも十分快適な生活が送れる広さなのがわかります。

さらに、同資料にある健康的な生活に必要な「最低居住水準」のレベルを調べてみると、

3人家族：40㎡（約12坪）
4人家族：50㎡（約15坪）

上記の通りですので、3人家族・4人家族ともに35坪の家であれば、十分な生活を送れる広さだといえますね。

以上を踏まえると、35坪の家は決して狭くないと結論づけることができます。

失敗した？35坪の家は狭いと言われる５つの理由

ここまで、35坪の家は狭いのかどうかの結論を解説してきました。

結論、狭くはありません。
3人家族・4人家族ともに35坪の家であれば、十分な生活を送れる広さだといえます。

ではなぜ、35坪の家は狭いと言われるのか？

これから家づくりの計画や注文住宅を検討している方にとって、部屋の広さ・間取りの作成は特に悩ましいこと。

今後の間取り作成にも役立つ、失敗した？35坪の家は狭いと言われる５つの理由についてまとめていきます。

【理由１】部屋数が制約されるから

まず１つ目の理由として「部屋数が制約されるから」

35坪の家では、部屋数が制約されるため、家族全員が快適に過ごすのが難しくなる可能性があります。一般的に、35坪の広さでは3LDKや4LDKの間取りが多いですが、家族が増えると各人のプライベート空間を十分に確保できなくなります。

例えば、夫婦と子供2人の4人家族の場合、夫婦の寝室と子供それぞれの部屋を設けるとリビングや収納スペースが狭くなり、生活動線が窮屈になることがあります。このような状況を避けるためには、広い家を検討するか、間取りを工夫する必要があります。

【理由２】収納スペースが不足しがちだから

次に２つ目の理由として「収納スペースが不足しがちだから」

35坪の家では、収納スペースが不足しがちで生活が不便になる可能性があります。限られたスペースの中で快適に生活するためには、収納の工夫が必要ですが、家の広さが35坪だと、家族全員の衣類や日用品、季節物などを収納するための十分なスペースを確保するのが難しくなります。

例えば、各部屋にクローゼットを設置すると、それだけで他の生活スペースが狭くなります。また、リビングやキッチンの収納が少ないと、物があふれ、家全体が狭く感じられることが多いです。そのため、35坪の家では、収納スペースの不足が生活の質に影響を与える可能性が高いです。

【理由３】家の動線が悪くなる可能性があるから

３つ目の理由として「家の動線が悪くなる可能性があるから」

35坪の家では、家の動線が悪くなる可能性があり、日常生活で不便を感じることがあります。限られたスペースに複数の部屋や設備を配置するため、移動経路が複雑になりがちです。

例えば、リビングからキッチン、トイレへの動線が直線的でない場合、無駄な移動が増え、生活の効率が下がります。また、狭い廊下や扉の配置が不適切だと、家族同士がすれ違う際に窮屈に感じることが多くなります。結果として、35坪の家では、動線が悪化し、日常生活の快適さが損なわれる可能性が高まります。

【理由４】リビングやダイニングの広さが限られるから

４つ目の理由として「リビングやダイニングの広さが限られるから」

35坪の家では、リビングやダイニングの広さが限られるため、家族全員が快適に過ごすのが難しくなることがあります。家の総面積が限られているため、リビングやダイニングのスペースを広く取ることが難しく、家族が集まる場所が窮屈に感じられることが多いです。

例えば、4人家族で大型のダイニングテーブルやソファを配置すると、他の家具や通路のスペースが狭くなり、動きにくくなります。また、来客時にはさらにスペースが不足し、リビングが手狭に感じられることが予想されます。そのため、35坪の家ではリビングやダイニングの広さが制約となり、家族の快適な生活空間を確保するのが難しくなります。

【理由５】将来的なライフスタイルの変化に対応しにくい

そして５つ目の理由として「将来的なライフスタイルの変化に対応しにくい」

35坪の家は、将来的なライフスタイルの変化に対応しにくい点が課題となります。家族の成長や生活環境の変化に伴い、必要なスペースや部屋数が増えることが多いですが、35坪の広さではその柔軟性が限られます。

例えば、子供が成長して個室が必要になる時期や、在宅勤務が増えて仕事部屋が必要になる場合、追加の部屋を確保するのが難しくなります。また、収納スペースが不足しがちで、物が増えるにつれて生活が圧迫されることも考えられます。結果として、35坪の家は将来の変化に対応する余地が少なく、家族のニーズに応え続けるのが難しくなる可能性があります。

狭いと感じる35坪の家でも新築間取りの成功例３選

35坪の家は狭いと言われる理由について解説してきました。

一般的には、35坪の家でも生活できる広さではあるものの、個々のライフスタイルや家族構成によっては、「狭い」と感じるケースもあるといえます。

ですので、間取りの作成に悩んだときは、成功例を参考にするのも方法としてあります。

ここからは、狭いと感じる35坪の家でも新築間取りの成功例３選をご紹介します。

【成功例１】安心と快適性が両立した実用的な平屋

まず１つ目にご紹介する成功例が「安心と快適性が両立した実用的な平屋」

延床面積：113.86㎡（33.57坪）

間取り：4LDK

階数：平屋

出典: 住宅金融支援機構「住まいの復興ガイドブック」

平屋の特徴である耐震性の高さと、リビングを中心とした実用的な部屋配置で、快適性を兼ね備えた間取りになっています。

リビングには2つの窓から出入りできるウッドデッキがあり、眺めが良いだけでなく、採光効果もあります。

寝室のほかに、和室・洋室・書斎と部屋数も多く、子供部屋としても、十分利用できるため、4人暮らしでも十分な暮らしができます。

また、キッチンの近くに、洗面所・お風呂場を配置することで、給排水の工事費を抑える工夫もなされており、コストの削減にも効果的。平屋でも、快適に暮らせる作りになっています。

【成功例２】家事動線を意識した実用的な空間

次に２つ目にご紹介する成功例が「家事動線を意識した実用的な空間」

延床面積：110.97㎡（33.57坪）

間取り：3LDK

階数：2階建て

出典: 一条工務店「アイ・スマート（南玄関プラン）」

玄関に入ってすぐの場所に、ウォークインクローゼットを配置し、収納や着替えのしやすさが工夫されています。

リビングは、ダイニングキッチンを一体化させることで、広々とした空間に。また、家族全員で団らんできる安らぎの場としても最適です。

2階にも、ウォークインクローゼットがあり、収納面は十分にカバー。

主寝室がひとつと、5帖の個室が二つあり、子供が大きくなった場合でも、広々とした空間が確保されています。

【成功例３】吹き抜けとバルコニーで明るい暮らし

そして３つ目にご紹介する成功例が「吹き抜けとバルコニーで明るい暮らし」

延床面積：111.73㎡（33.8坪）

間取り：4LDK

階数：2階建て

出典: トヨタホーム「シンセ・スマートステージ」

ダイニングとリビングを分けて、快適性がアップ。あえてダイニングの方に吹き抜けを設けることで、食事の空間を明るくしているのがポイントです。

大人数が集まった際に、ゆったりとくつろげるような空間が演出されています。

また、バルコニーを広く設定し、多目的な利用にも便利。日差しを多く採り入れられるので、どの部屋でも明るく、開放感のある空間になっています。

真ん中に階段があるため、どの部屋にもアクセスしやすいのもポイントです。

35坪の家が狭いと感じた時に広々見せる間取りのテクニック

ここでは、35坪の家が狭いと感じた時に広々見せる間取りのテクニックを３つご紹介します。

今後の家づくりの計画や注文住宅の間取りプランの検討時に、参考にしてみてください。

【テクニック１】大きな窓を設ける

まず１つ目のテクニックが「大きな窓を設ける」

大きな窓を設けることで、35坪の家でも広々とした空間を演出することが可能です。自然光を多く取り入れることで、部屋全体が明るくなり、開放感が生まれるため、実際の広さ以上に広く感じられます。

例えば、床から天井までの高さがある掃き出し窓や、壁一面を覆うような大きな窓を設置すると、外の景色がインテリアの一部となり、室内空間が外部と一体化したように見えます。実際、大きな窓は視線を遠くに誘導する効果もあり、狭さを感じさせません。結果として、大きな窓を設けることで、明るく開放的な居住空間を作り出すことができます。

【テクニック２】高い天井を取り入れる

次に２つ目のテクニックが「高い天井を取り入れる」

高い天井を取り入れることで、35坪の家でも広々とした空間を演出できます。天井を高くすることで、視覚的な広がりが生まれ、縦方向に余裕ができるため、部屋全体が広く感じられる効果があります。

例えば、通常の天井高が2.4メートル程度であるのに対し、2.7メートルや3メートルの天井を採用すると、同じ床面積でも空間がより開放的に感じられます。また、天井が高いことで、シーリングファンや照明などの装飾が可能になり、空間のデザイン性も向上します。結果として、高い天井は限られた面積でも広々とした印象を与え、快適な居住空間を実現する手段となります。

【テクニック３】オープンフロアプランを採用する

そして３つ目のテクニックが「オープンフロアプランを採用する」

オープンフロアプランを採用することで、35坪の家でも広々とした空間を感じることができます。壁や仕切りを取り除くことで、リビング・ダイニング・キッチンを一つの大きな空間としてまとめることができ、視線が遠くまで届くため、実際の面積以上に広く感じられます。

例えば、キッチンとリビングを一体化させることで、家族が常に同じ空間で過ごすことができ、コミュニケーションも取りやすくなります。実際、家具の配置も自由度が増し、より効率的な空間利用が可能になります。結果として、オープンフロアプランは、限られたスペースを最大限に活用し、家全体を広く見せる効果があります。

35坪の家を建てる前に必ず実践したい失敗しないための対策

「家づくりで絶対に後悔したくない！」

「でも、どうすれば失敗せずに家を建てられるのか分からない」

「35坪の家が、我が家のライフスタイルに合っているのかさえも判断できない」

マイホーム購入は、人生で最も高い買い物です。

誰も、完成後に後悔なんてしたくありません。快適な住まいを手に入れたいのが本音。

だからこそ、家を建てる前の「事前準備」が非常に重要になってきます。

何の準備もなく家を建てる人はいません、でも、何を準備すればいいのか？対策が分からない人はいます。

ですので、具体的な35坪の家を建てる前に必ず実践したい失敗しないための対策についてご紹介します！

【対策１】メーカー各社のカタログを取り寄せて比較する

まず必ず準備しておきたいのが「メーカー各社のカタログを取り寄せて比較する」

メーカー各社のカタログを取り寄せて比較することは、理想の35坪の家を建てるために非常に重要です。各メーカーが提案する間取りや設備、価格帯には大きな差があり、事前にカタログを比較することで、自分のライフスタイルに最も適したプランを選ぶことができます。

例えば、A社では高い断熱性能を売りにしている一方で、B社は収納スペースに特化した設計を提案している場合があります。このように、カタログを比較することで、各社の強みや弱みを把握し、後悔のない選択をすることが可能になります。事前にしっかりと比較することで、納得のいく家づくりが実現します。

もし、家づくりの情報収集のために無料でカタログを取り寄せたい方は「LIFULL HOME’S」を利用するのがおすすめです。

LIFULL HOME’Sのカタログには、住宅メーカーの豊富な写真や間取り・プランの実例、家づくりのヒントになるアイデア・役立つ情報などが満載で、住宅メーカーの各社特長を、家にいながら効率的に比較検討できます。

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【対策２】複数の建築会社から具体的な間取りプランをもらう

次にカタログだけでなく「複数の建築会社から具体的な間取りプランをもらう」

複数の建築会社から具体的な間取りプランをもらうことは、理想の35坪の家を建てるために非常に有効です。異なる会社からプランを提案してもらうことで、それぞれの設計思想や工夫が反映された間取りを比較でき、自分たちのニーズに最も適したプランを選ぶことができます。

例えば、A社はオープンフロアを重視し、広々としたリビングを提案する一方、B社は収納スペースを最大限に確保するプランを提供するかもしれません。このような比較を通じて、家族のライフスタイルに最適なプランを選定することができ、満足度の高い家づくりが実現します。したがって、複数のプランを検討することで、失敗を避けることが可能になります。

では、どうすれば複数の建築会社から間取りプランはもらえるのか？できれば無料で簡単に、ネットで手に入る方法があれば楽ですよね。

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【対策３】悩んだときは経験豊富なアドバイザーに相談する

そして何より重要なのが「悩んだときは経験豊富なアドバイザーに相談する」

悩んだときは経験豊富なアドバイザーに相談することが、35坪の家を建てる際に重要な対策となります。家づくりには多くの選択肢があり、自分たちだけで最適な決断をするのは難しいことが多いです。

例えば、家の動線や収納スペースの配置など、プロの視点でアドバイスを受けることで、見落としがちなポイントに気付くことができます。また、過去の事例やトレンドを基にした具体的な提案をもらうことで、より満足度の高い家づくりが可能になります。以上のことから、経験豊富なアドバイザーの助言を得ることで、失敗を防ぎ、理想の家を実現する確率が高まります。

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【Q＆A】狭いと感じる35坪の家に関するよくある疑問

最後に狭いと感じる35坪の家に関するよくある疑問をまとめます。

【疑問１】35坪の家はどんな家ですか？

35坪の家は、家族構成やライフスタイルに応じて快適に暮らせるコンパクトな住宅です。

一般的に35坪は約115平方メートルで、3LDKから4LDKの間取りが多く、夫婦と子供2人程度の家族に適した広さとされています。例えば、リビング・ダイニング・キッチンを一体化させたオープンフロアプランを採用することで、限られたスペースでも広く感じる工夫ができます。また、収納スペースや動線設計を工夫することで、狭さを感じずに快適に生活できる住まいとなります。以上のことから、35坪の家は効率的な設計次第で、家族が快適に過ごせる空間を提供できる住宅です。

【疑問２】5人家族で35坪の土地は狭いですか？

5人家族で35坪の土地は、間取りや設計次第で十分に快適な生活が可能な広さです。

35坪の土地は約115平方メートルで、建物を効率的に配置すれば、必要な生活空間を確保できます。例えば、2階建てにしてリビング・ダイニング・キッチンを1階に、寝室や子供部屋を2階に配置することで、家族全員が快適に過ごせるスペースを作り出せます。また、オープンフロアプランや収納の工夫により、限られた空間を最大限に活用することも可能です。工夫を凝らすことで、5人家族でも35坪の土地で快適な暮らしを実現できます。

【疑問３】35坪の固定資産税はいくらですか？

35坪の固定資産税は、土地と建物の評価額によって異なります。

固定資産税は、評価額に対して1.4％の税率が適用されますが、評価額は地域や土地の利用状況、建物の構造や築年数などによって異なるため、具体的な金額は一概には言えません。例えば、土地の評価額が1,000万円、建物の評価額が1,500万円の場合、合計評価額2,500万円に対して約35万円の固定資産税が発生します。具体的な金額を知りたい場合は、市区町村の税務課に問い合わせると、詳細な情報が得られます。適正な評価を受けることで、予算内での資産管理が可能になります。

【疑問４】駐車場に車2台置くなら35坪の土地だと狭い？

35坪の土地に車2台を駐車する場合、設計次第では狭さを感じることがあります。

一般的に、普通車1台分の駐車スペースは約2.5メートル×5メートルが必要とされます。2台分を確保するには、少なくとも5メートル×5メートル、つまり25平方メートルが必要です。これに加えて、駐車スペース以外に玄関へのアプローチや庭などの外構スペースも考慮しなければなりません。例えば、建物部分が30坪を超えると、駐車スペースや庭を確保するのが難しくなる可能性があります。そのため、狭さを感じないためには、建物の配置や間取りを工夫し、駐車スペースを効率よく設計することが重要です。

【疑問５】35坪の家を建てるには必要な土地の広さはどのくらいですか？

35坪の家を建てるには、一般的に50坪から60坪程度の土地が必要です。

これは、建物の面積に加え、駐車場や庭、隣家との距離を確保するためのスペースが必要だからです。例えば、35坪の家を建てる場合、建ぺい率や容積率を考慮し、敷地全体に対してどれだけの面積を建物が占めるかが重要です。建ぺい率が50％の場合、敷地の半分が建物に使えるため、最低でも70坪の土地が必要になることもあります。快適な生活空間を確保するためには、50坪から60坪の土地を確保するのが一般的と言えます。